サイレンサーの仕組み

Structure of Silencer (Suppressor)



銃声のもとは第一に作動音だが、その大音量の主たるは、発射薬の燃焼ガスが銃口から一斉に放出され、大気中に急激な圧力変化が起き発生する爆発的な音だ。


Gss01

H&K Mk23 SOCOM .45ACP Bullet


その爆発的な音量を軽減するのがサプレッサー(減音器)で、一般的に「サイレンサー(消音器)」と呼ばれることが多い。時折これを誤りだと正す者もいるが、通称や商品名として広く浸透している名称であり決して間違いではない。


次の動画は筆者が海外の実弾射撃場で、.45口径の自動式拳銃をサイレンサー無しと有りで撃ち比べたもの。作動音はそのまま残るため少々聴き取りにくいが、音が遠くまで響かずくぐもったのが判る。


.45口径自動拳銃 サプレッサー効果


ではサイレンサーの内部は一体どのような構造になっているのか、その一種の断面を簡単ではあるが図にした。


円筒の内側には複数の隔壁(バッフル)が設けてあり、その一つ一つの空間に燃焼ガスを滞留させて一斉放出を弱め、大音量に直結する圧力変化を緩和している。装着は銃口をサイレンサーに回し入れ締める。


Gss02

装着したサプレッサーの断面図


ここまでの説明にピンと来ない場合は「風船の破裂」や「ワインの栓抜き」を想像してみよう。それらの音も空気圧の膨張と収縮から発生しており、一気に抜くと大きく徐々に抜くと静かになる、同じ原理だ。


次の写真は前述の動画で使用したサイレンサーの内部を、ねじ込み側から撮影したもの。奥に隔壁(バッフル)の縁が層のように見えている。


Gss03

サプレッサーの内部を撮影した写真


最後は.22口径の自動式拳銃を、通常とサイレンサー内臓モデルとを比較した動画。これは銃の作動部が先ほどより小さく、使用する.22LR弾薬も火薬量が少ないため、より減音効果が際立ち判り易くなっている。


.22口径自動拳銃 サプレッサー効果


サイレンサーは、燃焼ガスが銃口以外からも大きく噴き出すモデルでは効果が充分に得られない。例えばシリンダーギャップのある回転式拳銃(リボルバー)がそれに該当する。




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